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急性腸炎 |
下痢、嘔吐、腹痛、食欲不振、で発熱を伴う事もある。多くは一過性で3〜4日もすれば徐々におさまる。但し、時には特定の細菌やウィルスなどに感染したことが原因の場合(赤痢、腸チフスなど)原因となっている細菌やウィルスを特定して治療する必要がある。 |
急性胃腸炎(食中毒) |
吐き気、嘔吐、下痢、腹痛などの症状、中にはボツリヌス菌のように脳、神経系を冒し、胃腸症状ではなく頭痛や、めまい、呼吸困難などの症状を表す菌も有る。潜伏期間も食後直ぐから12日間と様々、しばらくしたら治まるものから、生命に関わるようなものも少なくない。ボツリヌス菌、O−157、毒キノコ、ふぐ毒などは急激な経過をとる場合が多いので、緊急を要する。 |
潰瘍性大腸炎1 |
大腸が炎症を起こしてただれ、潰瘍が出来る慢性の病気、症状は何日も続く血便、粘液便、頻回の下痢、腹痛、発熱で、この症状が激しく現れる時期と治まっている時期とを繰り返したりして完治し難い。血便が見られる程度で、発熱もない軽症もあるが、重症になると頻脈や貧血も見られる。 |
クローン病1 |
代表的な症状は腹痛で、お腹全体が痛み、腸に狭窄がある部分では内容物が通過するときに激しく痛む。患者は全身の倦怠感を訴え、発熱もみられる。小腸も侵されるので、食物の消化吸収が出来なくなり下痢をする。血便は多くないが、貧血や体重減少も起こる。病気が進行すれば、慢性的な食欲不振、悪心、重度の貧血が起こり、潰瘍部からの出血で突然大量に下血したりする。粘膜の糜爛や潰瘍化が大腸内に留まらず小腸にまで及ぶ、更に口から.まで全ての消化管に発生する。腸内粘膜にとどまらず、一番外側の漿膜まで侵され、肉芽腫という病変が形成される。そのほか病変部に管状の瘻孔とよばれる孔が開き、腸同士や膀胱や皮膚などと繋がったり、あちこちはなれたところに病変をつくる。 |
虚血性大腸炎1 |
代表的な症状は急に激しい腹痛が起こり、下痢を起こし、便器が真っ赤になるほどの量の下血がみられる。嘔吐や吐き気、発熱を伴う事もある。S字結腸や下行結腸に虚血が6〜70%の患者さんに起こる。経過により一過性のもの、狭窄を起こすもの、壊疽にまで進むものに大別される。虚血性大腸炎は大腸に栄養分を送る血流が妨害されて起こるがその原因は@動脈硬化や動脈炎、静脈炎などの血管の疾患があるために血管の狭窄や閉塞が起こるA腸管内圧の急激な上昇にB腸管の蠕動運動が亢進して、腸管が痙攣することによるC薬の副作用による。特に@の動脈硬化は重要な要因として挙げられる。更にこの疾患の患者さんは動脈硬化、高血圧の他、糖尿病、心臓病、脳血管障害などの疾患を持っているケースも多いので、二次疾患という事も出来ると考えられる。 |
薬剤性大腸炎1 |
殆どは服用している薬をやめると改善するが、服用を止めても直ぐに下痢や発熱、腹痛などが治まらず、大腸炎になってしまうものがあるがこれを薬剤性大腸炎と呼ぶ。原因薬剤で多いのは抗生物質で、原因不明だが、ある種の細菌が異常に増殖する事に一因があることは分かってきた。出血性大腸炎、偽膜性大腸炎(クロストリジウムディフィシル菌の増殖)の二つがある。偽膜性大腸炎では頻回の下痢、発熱、腹痛で脱水症状や血便が出る事がある。早期に治療しないと命にかかわる事もある。 |
虫垂炎1(盲腸炎) |
初期には吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、食欲不振、便秘、発熱などが見られる。腹痛は上腹部やお腹全体から始まる事が多く強さを増すと共に、徐々に右下腹部が痛み出す。適切な治療を行わないと、虫垂が破れて腹膜炎を起こす。腹膜炎にまで進むと腹痛の範囲が広がって、お腹を押すと板のように硬くなっている。原因はいまだ不明だが、虫垂の内腔が何らかの原因で閉塞してしまい、それに細菌感染が加わって起こるのではないかと考えられている。多くは過労や風邪、暴飲暴食、便秘などが引き金になって発症する。 |
イレウス1(腸閉塞、腸捻転症、腸管癒着症) |
腸の内容物が詰まってしまうので、お腹が張る、腹痛、吐き気、嘔吐、お腹が鳴る、便やガスが出なくなるなどの症状が現れる。複雑性イレウスでは重症例が多く突然、食べ物を嘔吐し、排便、排ガスが無くなり、意識混濁などの症状を示す。なんらかの原因で腸が詰まったり(腸閉塞)腸がねじれてしまったり(腸捻転症)、腸管同士がくっついて(腸管癒着症)しまい、通過障害を起こす疾患がイレウスである。 |
過敏性腸症候群1 |
13項目中6項目以上該当すれば過敏性腸症候群が疑われる
@子どものころから腹痛を良く訴えたA激しい腹痛のために病院に駆け込んだことがあるB腹痛を時々訴えていたCお腹を暖めると腹痛が軽減するD排便によって腹痛が軽減するE腸管機能の異常を指摘された事があるF便通によって腹痛が誘発されるG下痢と便秘が交互に現れるH腹痛を伴う下痢があるI下痢と便秘に時々悩まされていたJ兎糞様便がでるK兎糞様便と共に腹痛があるL便の中に粘液がみられる |
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